オーダーメイド
オーダーメイド専用ブランドのヘッドは高品質なものだけを厳選しています。
現在、当工房でお取り扱いしている主要ブランドは、
1.三浦技研 「MGマークブランド」
2.アキラゴルフ 「プロトタイプシリーズ」
3.株式会社バルド 「バルド」
4.和宏エンタープライズ 「MYSTERY」
などです。
いずれも国産の軟鉄鍛造ヘッドではトップクラスの品質、性能を誇るブランドばかりです。
打球感、操作性、美観(「顔」の良さ)にこだわる上級者、トップアマからも厚い支持を得ています。
当工房が取り扱うコンポーネントブランドはどれも高性能をお約束します。
パーツとして販売されているヘッドにはコマーシャル量は入っていませんので、原価はおのずと・・・・言わなくてもわかると思います。
ですが、忘れてはいけないのは「それらは全て正確に当たってからの話」と言うことです。
ヘッド選びの第1項目は「当て易いこと」!すなわち「構えやすくバックスイングがしやすく感じる顔」です。構えたときの印象が良いこと、フェイスがスクエアに近いこと、がポイントです。
その次にこだわる点は「重心角」。クラブの性能を決める大きなスペックです。
求める球筋、性能によって見極めて選ぶことが非常に重要です。
フェアウエイウッドの場合は地面にライする球を打つ最も長いクラブであり、最も飛ぶクラブであり、最も曲げたくないクラブでもあります。
シャフトのプリントの向きがバラバラな理由
カーボンシャフトにしろ、スチールシャフトにしろ、「シャフトが真っ直ぐで反っていないこと」はクラブとして正しい挙動をし、そのシャフトの性能が正しく発揮されることの大前提です。
ところがどのシャフトメーカーも品質管理に問題が多いのが実情です。つまり早い話、曲がっているものがわりとあり、特にスチールシャフトはかなり多いんです。
当工房のシャフト装着はメーカーの数倍厳しい規格で検品するところから始まります。
全てのシャフトについて僅かな偏肉や扁平などにより硬いしなり向きと軟らかいしなり向きが出来てしまうことはチューンナップのページでお話したとおりです。
つまり360度同じシナリ硬度ではなくしなりが硬い向きと軟らかい向きがあるのです。
これが「スパイン」と呼ばれるものですが、アイアンセットでは一定の法則に基づいてこれを全番手揃えてやらないとインパクトのタイミングが一定せず球筋のバラツキの原因になります。
ウッドクラブの場合ヘッド重心角が大きいため、特にスパインの向きがクラブ性能に大きく影響すると考えています。
当工房ではこれを管理し、ベストフィットなクラブに仕上げさせて頂きます。
スパインとシャフトのロゴプリントの向きはランダムですのでスパイン管理した上での装着のためシャフトプリントはバラバラになるのです。
この部分はご理解ください。
注文で作った新品アイアンのヘッドに傷がある理由
部材調達の段階で高性能・高品質なヘッドにこだわっていることは最初にお話しした通りです。鍛造上がりから研磨・仕上げまでは全て人の手によって造られる「手工業製品」ですのでどうしても基準値(カタログ値)に対して±1度以内の誤差は出てしまいます。
当工房で使用しているロフト・ライ測定器は世界で唯一、「理論的にシャフト中心軸を基準にして各部の角度を計測できる」マシーンです。
当工房ではこの精度で全てのヘッドを計測し、調整して仕上げます。そのため、ネックをつかんで曲げ調整するときにどうしても少しアタリ傷が付いてしまうこと、メッキのしわなどが出る事があります。美観にこだわる方には気の毒ですが、避けられません。
尚、この時、ロフト角は基本的にカタログ値どおりに調整します。ライ角は使う方の体格、スイング等に合わせて±約2度の範囲でご注文に応じて調製させていただきます。
「打ちやすいクラブ」との評価を頂ける理由
ネックの中に僅か3g程度でもバランス調整のための異物が入っていると「クラブ重心線」がずれて、スイートスポットに当たらないクラブになる、ということはチューニングのページでお話したとおりです。
当工房では「ネック内には一切の異物を入れず、ヘッドを設計されたとおりの無垢の状態で使って組み立てる。」ということにこだわっています。
ヘッドを使って一つのアイアンセットがバランス、長さ、重さ、振動数など各スペックにおいて綺麗に揃ったものがなぜ作れるのか。
それは、
1. 先ず重量ブレなどのない正確な仕上がりで納品される高品質なヘッドを使うこと。
2.僅かな各部材の重量の誤差を計算し、番手間のクラブ長さのピッチ(基本0.5インチ)に対して±1/8インチ(3.175mm)以内の許容誤差を頂くこと、などの微細な計算。
によって可能なのです。
こうして、長さ・重さ・バランスの基本項目はもちろん、シャフトのしなり硬度・振動数、そしてヘッド各部の角度のピッチ、など全てのスペックが綺麗に流れの揃ったクラブが作られます。全ての番手が同じフィーリングで打てるということ。そしてその全てのクラブはクラブ重心線がフェイスのスイートスポットを指している、と言うわけです。
グリップも忘れてはならない重要な部分です
当工房では装着後の重量変化や劣化の少ない国産の少し薄い目の下巻きテープを使います。
重ね巻きでもグリップ感を損なわず、バランスに影響が少なく、太さの調整に細かく対応するためです。そしてアイアンセット、ウッドセットの全番手が同じ長さに揃えられています。つまり伸ばし様も一定にして太さも揃っています。